色白美人の友人が云った・・・
「私、昔はよく、か弱そうな女の子に負けてきたのよ...。」
うん、話をしてるだけでもその理由分かるよ。
守ってあげたい!という感じではナイもん。
かく云う彼女も、今は、仕事にも旦那さんにも恵まれ、幸せに暮している。
綺麗で性格も明朗で仕事もさばけている女性・・
何の不足も無いように思う。でも、そんな綺麗なお姉さん達にも、
新橋のおじさん達と同じように、、、悩みはつきもののようなのだ。
綺麗なお姉さんという形容には修行がまだ要る私も、
ここ数日、ひとつの反省をしていた。
年の瀬のある日、私は、仕事でひとつお詫び行脚に出かけた・・・
それは誰が悪いわけでもないのだが、誰か?と聞かれれば・・・
それは「私」と、私は応えるが、少しお詫びを申し上げた処があった。
それは、綺麗に解消もし、来年にもつなげられる事となったが・・・・
その直前の身内の一言に私の反省の発端はあった。
「社長、今日も着物いいですね。ねずみ男みたいな自分とは対照的です。」
私は、その言葉にハッと思いつつ、もうその時は訪問先様の玄関先。
当日の朝、私は、少しでも自分を、そして回りを柔らかい雰囲気にしようと思い、
白地に薄紅色の千鳥の小紋に袖を通した。
でも、その選択は間違っていたのかも知れない。いつもの私だったら、
グレー系の紬などを着てねずみ男達に馴染むようにしているのだが、
その日はやはり私は少しおかしかったのかも知れない。
反省の色を着物でも表すならば、「我が」王道の色を選ぶべきだった。
人は、ひとつ何か調子が違うと、連続して、判断を鈍らせてしまうこともある。
この着物のことは、きっとおそらく、私だけが一人思っていることだろう。
だけど、だからこそという事・・・
年の瀬の着物一枚の選択に、改めて学んだ・・・・・ 「我が」王道を行こう!
書家・ 宇佐美志都gallery