花待ちて 咲き散りぬれど またも待つ 詠み人志都
桜にこがれる日々を
各地でお過ごしの頃と存じます。
奈良時代末期から平安初期には成立されていたと考えられている『万葉集』。
その中で一番多く詠まれた花は「萩」、それに次ぐのは「梅」でした。
その後、平安が定都となった頃、
嵯峨天皇が宮中の庭いっぱいに、「桜」を植えた事で貴族の中に桜を愛でることが習慣になり、
後の江戸時代、庶民にも、桜見が慣習となりました。
名残りの桜を終えた
四月十五日(木)・十六日(金)・十七日(土)は、
新緑の芽吹きに恵まれますでしょうか。
・・・と、申しますのも、
私事ではありますが、この度、「宇佐美志都 書庵」と称し、
東京都港区白金台に、作品展示と一服の場を小さく設けました。
つきましては上記の期間、オープンギャラリーを開催する運びと致しました。
久方ぶりの再会が、ここで叶えばと存じます。
当書庵のしつらいに合わせ、総て制作した新作と共に、心よりお待ちしております。
また、昨年のロンドン芸大での作品も併せて御高覧頂き、
ご報告の機会とさせて頂けたらと存じます。
この度は、七年前に開設致しました「宇佐美志都 書廊 Main Gallery」の
作品の展示形式(コンクリート打ちっぱなし空間)とは違い、
屏風の大作にも試みた一方で、小空間に掛ける軸などを始め、
空間自体を住空間に見立て展示致しました。
また、白い和紙の畳を敷いた事は、
作品と空間を増幅させる事にもなったようにも感じています。
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■会期:平成22年 4月15日(木) 16日(金) 10時半〜19時
17日(土) 10時半〜18時
■場所:宇佐美志都 書庵 Gallery II
東京都港区白金台
★事前ご予約 info@shizuusami.com TEL: 093-521-3060 (担当:荒木るみ)
★当日のお問い合わせ TEL:080-3711-1472 (担当:宮本あずみ)
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出来ますれば、お越しいただけます日時を事前にお申し出いただけますと、
「待つ」楽しみが出来、うれしゅうございます。
※今後は、東京では、上記(港区白金台)が拠点となります。
なお、本開催期間外でも、ご予約等お申し付けくださいませ。
書家・宇佐美 志都
Japanese calligraphy Shizu Usami